白昼夢

人を殺める夢を見た。

いや、見た、というよりは体験した。

夢の中の僕は人を殺った。

凶器はこの手だ。
ひたすら対象者の顔を身体を殴るだけ。
対象者の髪を掴み、その柔らかい頬にほぼ骨の拳が減り込む。
ゆっくりとスローモーションで。
異なる部位が瞬発的に何度も触れると、相手の体温と摩擦が起きる。
痛みと熱が同時に襲ってくる生々しさ。

対象者が逃げようとすると追いかけるが、足の重さは鉄を背負ったように重い。
どんどん対象者が離れていく。
それでも伸ばした手は対象者の服を掴み、引き摺り下ろす。
段々と重くなる身体で対象者に馬乗りになり、体重いっぱいに殴り続けた。

行為の間は殺意の自覚している。
間違いのない真っ直ぐとしたもの。
こいつの所為で。という私怨。

理由はなんだっけ。

掃除機で吸われたように、いきなり夢から醒める。

手の痛みも重い身体もない。
柔らか過ぎるベットが気分が悪い。
カーテンの隙間から真上の太陽の日差しで眩みながら、起き上がろうとする。

が、何かから押さえつけられているように体が動かず、また、夢に引きずり込まれる。

ああ、さっき僕が殴り殺したのは。
きっとそう。

誰にも知られない場所

僕が言葉を綴るのは、誰かに自分を褒めて欲しいことと、医者が勧めたから。

才能なんて無いし、自分に素直さなんて無いし、見栄っ張りな言葉の羅列が手帳を埋め尽くす。 無い無い尽くしのこの僕を知らない誰かが知ってくれるのは悪い気がしない。

だけれども、それがサイト上のアナリティクスの数値であろうが、「いいね」の数だろうが、 君の「良いね」に勝る一言には敵わない。

敵わないんだよ。

結局、僕が求めているものは数値じゃなくて、君の意見。 ふたりだけの楽園だけで良いって思ってしまう。

自己顕示欲とかプライドとか。 要らないんだ。

他人が入り込めないくらい遠い遠いどこか遠くへ君とふたりで生きたんだ。